「ホームページを自社で作りたいが、コードは書けない」という悩みは多くの中小企業に共通します。STUDIOはデザイン自由度の高い日本発のノーコードツールで、小規模サイトの内製に向いています。この記事では料金・基本操作・独自ドメイン公開までの手順に加え、WordPressとの使い分けの判断基準まで解説します。
STUDIOとは|日本発ノーコードWeb制作ツールの特徴
STUDIOは、コードを書かずにWebサイトのデザインから公開までを完結できる日本発のノーコードツールです。サーバー契約が不要で、ブラウザ上の操作だけでサイトを公開できます。
主な特徴は次の5点です。
- 完全日本語対応: 管理画面・ヘルプ・サポートがすべて日本語で、国産ツールならではの安心感があります
- デザイン自由度が高い: テンプレートの枠に縛られず、白紙から自由にレイアウトを組めます
- ホスティング込み: サーバーやSSLの契約・設定が不要で、公開までツール内で完結します
- CMS機能: お知らせやブログ記事をデータベースとして管理し、一覧・詳細ページに自動反映できます
- 保守がほぼ不要: セキュリティ更新やバックアップの管理から解放されます
操作感はデザインツールのFigmaに近く、パワーポイントよりは学習が必要です。ただし1〜2日触れば基本操作は身につく難易度です。
STUDIOの料金プラン比較
STUDIOには無料プランと複数の有料プランがあり、独自ドメインでの公開には有料プランが必要です。2026年時点の目安を整理します。
| プラン帯 | 月額の目安 | 独自ドメイン | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| 無料プラン | 0円 | 不可 | 試作・操作の練習 |
| 個人向けプラン | 1,000円前後 | 可 | 名刺代わりの小規模サイト |
| CMS強化プラン | 2,000〜3,000円程度 | 可 | ブログ・お知らせを運用するサイト |
| 法人向けプラン | 5,000円前後〜 | 可 | フォーム強化や本格運用が必要な企業サイト |
無料プランはSTUDIOのサブドメイン(studio.site)での公開となり、バナーも表示されます。まず無料で操作感を試し、公開段階で有料プランに切り替える流れが無駄のない進め方です。
料金は改定されることがあるため、契約前に公式サイトで最新の金額を確認してください。年払いにすると月払いより割安になる点も判断材料になります。
STUDIOとWordPress・Wixの比較|向いているサイト
結論として、10〜30ページ規模のコーポレートサイトや採用サイトならSTUDIOが有力です。一方、機能要件が複雑なサイトはWordPressや個別開発が向いています。
| 項目 | STUDIO | WordPress | Wix |
|---|---|---|---|
| 習得のしやすさ | 中(デザインツール的) | 低〜中(環境構築が必要) | 高(直感的) |
| デザイン自由度 | 高 | 高(技術力に依存) | 中 |
| 機能拡張 | 限定的 | プラグインで豊富 | アプリで中程度 |
| 保守の手間 | ほぼ不要 | 更新・セキュリティ対応が必要 | ほぼ不要 |
| 向いているサイト | 企業サイト・LP・採用サイト | メディア・会員制・大規模 | 個人店舗・趣味サイト |
STUDIOで十分なケース
制作の現場では、次のような案件はSTUDIOで十分対応できます。
- 10〜30ページ程度のコーポレートサイト・サービスサイト
- お知らせやブログ、導入実績など定型的なCMS運用
- 採用サイトやキャンペーンLPなど、更新頻度が読める小規模サイト
- 社内にエンジニアがおらず、保守に人手を割けない体制
とくに「サーバー保守の担当者がいない」中小企業では、保守不要である点だけでもSTUDIOを選ぶ価値があります。
WordPressや開発が必要になる境界線
次の要件がひとつでも入る場合は、STUDIOでは対応が難しくなります。企画段階でこの線引きを確認しないと、途中で作り直しになる失敗が起きがちです。
- 多言語サイト: 言語切り替えの標準機能がなく、複製運用は更新負荷が倍増します
- 会員機能・ログイン: 会員限定コンテンツやマイページは実装できません
- 複雑な絞り込み検索: 物件検索や商品検索のような多条件検索は不向きです
- 外部システム連携: 基幹システムや予約システムとの連携は開発が必要です
- 本格的なEC: 決済や在庫管理はShopifyなど専用サービスが適しています
「将来この機能を足すかもしれない」程度なら、まずSTUDIOで始めて問題ありません。必要になった時点でWordPressや開発への移行を検討する方が、初期投資を抑えられます。
STUDIOの使い方|登録からページ作成までの手順
STUDIOはアカウント登録から最短即日でページを形にできます。基本の流れは次の6ステップです。
- アカウント登録: 公式サイトからメールアドレスまたはGoogleアカウントで登録します
- プロジェクト作成: 「テンプレートから始める」か「白紙から作る」を選びます
- ページ編集: ボックスを配置し、テキスト・画像・ボタンをドラッグ&ドロップで組みます
- レスポンシブ調整: 画面上部の切り替えでタブレット・スマホ幅の表示を整えます
- プレビュー確認: 実際の公開状態に近い表示をURLで確認できます
- 公開: 公開ボタンを押すと、まずSTUDIOのサブドメインで即時公開されます
編集画面では、要素を選ぶと余白・色・フォントなどのスタイルを右パネルで調整できます。最初はテンプレートを分解しながら操作を覚えると、構造の理解が早く進みます。
つまずきやすいのはレスポンシブ調整です。PC幅でデザインを固めてからスマホ幅を整える順序にすると、修正の手戻りを減らせます。
テンプレートとCMS機能の活用方法
テンプレートとCMSを組み合わせると、制作時間を大幅に短縮しながら更新しやすいサイトを作れます。
テンプレートの選び方とカスタマイズ
STUDIOには業種・用途別のテンプレートが多数用意されています。日本語前提でデザインされているため、海外製ツールにありがちなフォントや余白の違和感が出にくい点が強みです。
選ぶ際は見た目の好みより「ページ構成が自社の情報量に近いか」を優先してください。構成が近いテンプレートを選び、色・ロゴ・写真を差し替えるだけでも十分実用的なサイトになります。
CMS機能でお知らせ・ブログを運用する
CMS機能では、記事をデータとして登録すると一覧ページと詳細ページに自動で反映されます。設定の流れは次のとおりです。
- CMSメニューでモデル(お知らせ・ブログなど)を作成する
- タイトル・日付・サムネイル・本文などの項目を設計する
- 一覧ページにリストを配置し、モデルと紐付ける
- 詳細ページのレイアウトを一度だけデザインする
一度設定すれば、以降の更新は記事を追加するだけです。HTMLの知識がない担当者でも運用できるため、更新が社内に定着しやすくなります。
独自ドメインでの公開手順とSEO設定
独自ドメインでの公開は、有料プラン契約とDNS設定の2つで完了します。あわせて最低限のSEO設定まで済ませておきましょう。
独自ドメイン接続の手順
- 有料プランを契約する
- ドメイン登録サービス(お名前.comなど)でドメインを取得する
- STUDIOのプロジェクト設定でドメインを追加する
- 表示された値をドメイン側のDNS(CNAMEレコードなど)に設定する
- 反映を待つとSSL証明書が自動発行され、httpsで公開されます
DNSの反映には数分から最大48時間程度かかる場合があります。公開日が決まっているなら、数日前に設定を済ませておくと安全です。
公開前後に行うSEO設定
STUDIOでは次のSEO設定を管理画面から行えます。
- 各ページのtitleタグとmeta description
- SNSシェア時に表示されるOGP画像
- ファビコンの設定
- 検索結果に出したくないページのnoindex設定
サイトマップは自動生成されるため、公開後にGoogle Search Consoleへ登録してください。ノーコードだからSEOに不利ということはなく、上位表示はコンテンツの質で決まります。
よくある質問
STUDIOは無料でどこまで使えますか?
制作機能のほとんどは無料で使えます。ただし公開はSTUDIOのサブドメイン限定で、バナー表示が付きます。独自ドメインでの本公開には有料プランが必要なため、無料期間は試作と練習に使うのが現実的です。
ノーコードで作るとSEOに不利になりませんか?
STUDIOであることが直接不利になることはありません。title・description・OGP・サイトマップなど基本的なSEO設定は一通り対応しています。順位を左右するのはツールではなく、検索意図に合ったコンテンツを継続して出せるかどうかです。
STUDIOからWordPressへの移行はできますか?
ワンクリックでの移行機能はありません。移行時はデザインの再構築と記事の移し替えが必要になります。将来の移行コストを下げるには、CMSの記事本文を手元にも残しておく運用が有効です。
コーディング知識がなくても本当に作れますか?
作れます。ただしデザインツールに近い操作のため、慣れるまで1〜2日は必要です。余白や配色などデザインの基礎知識があると仕上がりが大きく変わるので、テンプレートを土台にするのが近道です。
STUDIOでECサイトは作れますか?
本格的なECには向いていません。決済・在庫・会員管理が必要ならShopifyなどの専用サービスを検討してください。商品数が少ない場合は、STUDIOのサイトに外部決済リンクを組み合わせる方法もあります。
まとめ|小規模サイトの内製に最適解
STUDIOの要点を整理します。
- STUDIOは日本発のノーコードツールで、サーバー契約なしにサイトを公開できる
- 独自ドメイン公開には有料プランが必要(月1,000円前後〜が目安)
- 10〜30ページ規模の企業サイト・採用サイト・LPならSTUDIOで十分対応できる
- 多言語・会員機能・複雑な検索・外部連携が必要ならWordPressや開発を検討する
- SEOの基本設定は揃っており、成果はコンテンツの質と継続で決まる
次のアクションとしては、まず無料プランでテンプレートを1つ複製し、自社の情報に差し替えてみてください。操作感と表現の限界を体感してから、有料プラン契約や外注の判断をしても遅くありません。
自社での内製が難しい場合や、設計・ライティングまで含めて品質を高めたい場合は、プロに相談する選択肢もあります。EMPLAYのホームページ制作サービスでは、STUDIOを含むツール選定からサイト設計・公開後の運用支援まで一貫して対応しています。「内製と外注のどちらが合うか」という段階のご相談も歓迎です。
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